4.はぐくむ・やまなし「教育力向上宣言」
子どもは未来からの預かりものです。
一人一人の個性を大事にしながら、ふるさとを愛せる人、そして世界に通じる人づくりを県政の基本に据えます。
教員資質の向上に取り組み、「安心と信頼」の学校教育を実現します。
〈教育改革の推進〉
- 国の教育改革と連携し、いじめや不登校をなくし学力、モラル、豊かな人間性を備えた人づくりを進めるため、山梨版教育改革を推進します。
- 教育委員会の体質改善を図り、教育公務員特例法などの法令の遵守を徹底させるとともに、教師が子どもの教育に専念できる環境をつくります。
- 経験豊富な退職教員をカウンセラーとして配置し、いじめや不登校児童生徒ゼロをめざします。
- 心の成長に最も大事な時期の小学校に30人学級制を拡充します。
- 学校教育や地域における農業体験学習を充実させ、食農教育による「命」「環境」「食」に関する意識の向上を図ります。
- 郷土を知り、郷土を愛する心を育てるため、郷土学習をしっかり行います。
- 習熟度別指導やチームティーチングの活用により、小学校における読み・書き・計算の基礎学力の定着・向上を進めます。
- 身体能力が最も発達する小学校高学年を対象に、スポーツの才能を開発する取り組みを行います。
- 県内企業の協力により、教員の社会研修を強化し、資質向上と不適格教員ゼロを目指します。
- 県立高校の再編問題は、拙速で安易な統廃合は行わず、卒業生や地域などの意見を十分に聞いて、将来を見据えたものとします。
〈スポーツの普及と文化・伝統の継承〉
- スポーツ少年団や生涯スポーツ活動及び指導者を支援します。
- ヴァンフォーレ甲府のチーム力の向上と集客力の強化を県民あげてサポートするため、「ヴァンフォーレ基金」を創設します。
- 山梨固有の文化、伝統芸能や新たな文化、芸能の普及と継承を積極的に支援します。
〈地域教育の向上〉
- 豊かな人間性を育み、地域社会を明るく生き生きとさせる「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」「ごめんなさい」のあいさつ運動を推進します。
- 各界で活躍する郷土の先輩や地域を支えてきた高齢者の方々と、子どもたちとの交わりを推進する「やまなし地域塾」を各地に起こします。
〈甲府駅北口の新学習拠点施設の整備〉
- 甲府駅北口に建設しようとしている新学習拠点施設については、白紙撤回とします。
老巧化した県立図書館の立て替えは必要と考えていますが、建設時期、場所の規模については、広く深く県民と論議をする中で再検討します。
〈県立文化施設の活用〉
- 県立博物館と県立考古博物館の連携強化を図り、県民の歴史観を広く深くします。また、県内各地にある博物館とのネットワークを強化し、「やまなし学」を定着させます。
- 県立文化ホール、県立科学館等の文化施設は、質の高い、内容のある事業が展開できるよう、指定管理者の見直しを含め検討します。
- 県立美術館、文学館、博物館等の内容充実を目指します。運営にあたっては民間の知恵を導入し、県民の学習・いやしの場として活用するとともに、県内外からの利用客のリピーター化を図ります。
- 県立図書館には、こども読書支援センターを併設し、こどもの読書推進と活字離れに歯止めをかける取り組みを行います。