ふるさと山梨を考える会
Think about our Yamanashi

第一回勉強会

開催・平成18(2006)年6月11日
 

山梨県立博物館の検証

1.入館者数は開館後7ヶ月余で89,603人、開館日一日あたり474人位(山梨県立博物館資料参照)
2.無料入館者が全入館者の半分以上を占めている(48,211人)。これは小中高の学校カリキュラムでの鑑賞と高齢者が大半を占めている。
3.団体一般の人数が少ないのは団体観光のコースとしての魅力がないため
4.平成18年4月の全入館者の6割近くが高齢無料入館者の原因は?
5.平成17年11月の無料入館者の「その他」項目が4,238人で普通の月より多いのは県民の日があるせい?
6.開館後2ヶ月と平成18年4月の高齢無料入館者、5月の学校カリキュラムの無料入館者を補正すると1ヶ月の入館者数は7,000人から10,000人前後と推測される。
7.平成12(2000)年開館した新潟県立歴史博物館の開館後8ヶ月間の全入場者数は105,513人で山梨県立博物館と開館直後の入館者数は驚くほど類似している。
8.新潟県立博物館はその後平成13年度 116,485人、14年度 82,503人、15年度 83,454人と入場者数は推移しており山梨県立博物館も同様になると推測される。
9.山梨県の県立博物館の維持運営費(平成18年度)は4億8千万円余で12万人が利用しても入館者一人に4,000円、有料入館者(46.2%)一人あたりでは8,600円以上の県民の税金が使われる。新潟と同じように開館後3年以降の8万人前後になると入館者一人に6,000円、有料入館者(46.2%)一人あたりでは12,000円以上の県民の税金が使われることになる。

総括

前回、知事選挙の争点の一つとして県立博物館は建設、凍結、工事中止と3候補の意見が割れたが建設支持の知事誕生で博物館は開館した。

開館後の状況は凍結、工事中止側の主張
1.巨額の建設費に相応する収蔵物がない。
2.山梨の歴史と自然がテーマの博物館は観光の拠点とはなりえない。
3.研究、収蔵、学業の為の博物館であれば建設規模、場所とも再考すべき。
4.県の財政状況に応じた施設
が正しかったことを証明するような入館者の内容だと思われる。

しかし作ってしまった施設は有効に利用する努力を最大限するように県当局には求めたい。特に山梨県外の方に少しでも多く訪れてもらえるような運営を考えて頂きたい。幸いNHK大河ドラマで山本勘助が主役として放映されるこの機会を生かし県立美術館と同じように山梨の観光拠点のひとつとして県外の方に認めてもらえる博物館になれぱ県民も多く訪れる。

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