ふるさと山梨を考える会
Think about our Yamanashi

第二回勉強会

開催・平成18(2006)年7月9日
 

新たな学習拠点整備事業の検証

県構想における
それぞれ必要か
1.人口88万人の山梨県。費用対効果と財政状況を考えよう
1−1 山梨県の財政・体力状況から見て、必要かつ適正な事業計画であるのかどうか。
1−2 47万冊の蔵書計画を67万冊に増加させている必要性・ニーズがあるのかどうか。
1−3 県民が県立図書館に望んでいるものは一体何だろう。
1−4 500人収容のホールはこの場所に必要なのか。
1−6 レストランの必要性は本当にあるのか
1−7 民間施設とは一体何だろう
1−8 しめて230億円なりという事業費の実態を知ったとき、県民は納得して払ってくれるのだろうか。
結論
 平成18年度で県の借金は九千八百億円を超え、山梨県の財政状況は隣接県及び関東圏では一番悪化している。しかも県の財政収入の先行きは国の交付金が年々減少して不安がある。県民の高齢化に伴い医療福祉分野の支出は増加傾向にある。PFI手法の整備は建設費の支払いが先送りになるが実質は借金するのと変わりはない。どうしても必要な施設だけを整備すべきだ。
2.新たな学習拠点整備の整備手法を検証しよう
2−1 県民の直接負担を最大限少なくするため、国庫補助金などは充分検討したのだろうか。
2−2 PFI手法を用いるならば、「山梨PFI事業導入指針」に基づいて行っているのだろうか。
2−3 従来手法では補助金が出るのに、PFI事業のため補助金が出ない事になっていないだろうか。
2−4 甲府駅周辺整備基本方針にのっとり、国及び甲府市と連携を図って整備をする事となっているのだろうか。
2−5 当施設が周辺の民間商業施設運営に対して事業を圧迫するような事は無いのだろうか。
結論
  • PFI事業は建設資金がなくても出来るので事業を起こしやすい。
  • PFI 事業は大型化する傾向がある。
  • 従来手法では予算的制約で出来ない事業もPFI 導入により出来るので事業の施設規模、設備のニーズ、必要性は十分に検討をする。
  • PFI事業を導入することにより起債は増えなくても固定経費が増大し財政が硬直化する。
上記はPFIの問題点として自治体のPFI 導入手引きや各種PFI研究会等で指摘されている点である。
整備については、県民負担が少なくなる手法で今の県財政の身の丈にあった施設を、周辺住民や事業者と連携しながら、県都山梨の顔作り事業として整備するのが本筋では。

参考・甲府市議会質疑 「県立図書館」

質問者は甲府市議会議員野中一二

2002.09.10 : 平成14年9月定例会(第4号)

 これは私案ではございますが、県立図書館の移転改築というのはいかがでしょうか。

 この場所は、山梨大学にも近く、山梨学院大学からは1駅、英和大学への乗り入れバスもこの駅から出発しています。県立女子短期大学へもバスが出ていて、公共交通機関を利用して県内広く利用されることと考えます。

 また、そこでの図書館は、県立検索図書館を主なる目的とし、山梨県の主要な産業である水晶宝石加工に関するデータを集積した検索図書館とすることで、民間の利用価値も飛躍的に増大するでしょう。

 また、これを裏づける資料として、山梨大学水晶館にある世界的な水晶原石のコレクションを借り受けて展示することにより、黒平地区及び金峰山周辺での水晶採掘の歴史であるとか、紛失してしまった幕府への献上水晶の謎などについて、改めて学習できる場が提供されることでしょうし、山梨の地場産業としての宝石加工品について、今以上に世界的なものにまで高めることができるのではないでしょうか。

◯企画部長(林 正孝君)
 北口県有地の整備についてでありますが、駅周辺の整備につきましては、県都の顔として、また中心市街地活性化を推進する上からも早急な整備が必要と考えております。現在、甲府駅周辺の諸課題について、県市がともに論議する場であります甲府駅周辺整備に関する県市推進協議会におきまして、県有地を含めた北口地区全体の土地利用方針について協議を重ねております。今後も引き続き県市が一体となり、人や情報が交流する個性的で魅力があり、かつ多世代が安心して便利に暮らせるまちの実現に向け、各街区の機能連携や土地利用方策を検討する中で、県有地につきましても早期に土地利用の方向性が見出せるよう協議してまいります。
2003.06.10 : 平成15年6月定例会(第4号)

 これは本日の地元新聞の甲府版にも載っておりました県立図書館の移転ということに尽きるのではないか。私はそう考えております。けさの新聞と同じようなことになるかもしれませんが、繰り返させていただきますと、図書館というのは、当然のことながら、県民がひとしく利用できる財産です。そして、日ごろの利便性が高い場所でこそその機能が発揮できる。そんな場所だと私は図書館をとらえております。

 図書館というのは、あの誘致に揺れました博物館とは違います。県外の方がバスを仕立てて図書館を見にやってくるという施設ではありません。小さい子供連れの家族から一人で利用する学生たち、そして、生涯学習の充実にと、すべての世代にわたって利用するのが図書館ということになれば、おのずとその立地条件については理解できるというものです。間違っても、多くの県民が公共交通機関を何度も乗りかえて利用するといったような場所や、ただ広い駐車場があるということで、駐車場にこだわって場所を選定するなどの悪しき選択を考えてほしくない。私はそのように思っております。

 幸いにして宮島市長は、県議会の場で甲府市民を代表して議論を尽くされた貴重な経験をお持ちであり、同時に無類の読書家とくれば、この際はぜひ実質的な決定権を持っている県と十分な交渉をしていただくようにお願いするところでございますが、市長もこの図書館については、推進派というふうにけさの新聞に書いてございます。どうかその辺を市長、ぜひよろしくお願いしまして、この権限を持つ県と十分な交渉を、改めてしていただきますよう、お願い申し上げます。

 また同時に、市当局におきましては、甲府駅周辺整備に関する県市推進協議会や地区協議会などの席上で、県の担当者に対しましてどしどし注文をつけたり、地元からの要望ということで、あの県立博物館誘致以上に盛り上がっていただきまして、あのとき集めた11万人余の署名をはるかに超える15万人を目標に署名を集めるなどの活動をしていただきたいと思いますが、いかがお考えでございましょうか

◯企画部長(林 正孝君)
このたび策定をいたしました北口地区整備構想では、県有地であります4街区につきましては、公共的施設の整備を検討することと位置づけております。御提案の図書館機能は、まちづくりコンセプトに整合する施設でありますので、県立図書館の移転も視野に入れた県有地のより具体的な活用策の検討を、県に対して要望する必要があると認識をいたしております
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